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ジオターゲティングの広告効果はどうやって測定?効果を最大化させる方法も含めて解説します!

オンライン広告の効果は、CVR(コンバージョン率)やCTR(クリック率)といった一般的な測定方法で測ることができます。

では近年話題となっているジオターゲティング広告の効果は、どのように測ればよいのでしょうか? 位置情報をもとにした広告配信であれば、やはり効果測定も同様の情報に基づいた顧客の行動データを用いて計測するべきでしょう。

今回はジオターゲティング広告の概要から効果測定の方法、またその効果を最大化させるポイントまでを解説します。

ジオターゲティング広告の効果測定

はじめにジオターゲティングと、ジオターゲティング広告の概要について確認しておきましょう。

ジオターゲティングとは

ジオターゲティング(geo targeting)とは、スマートフォンのようなモバイル端末の位置情報データをもとにユーザーを絞りこむターゲティング手法のことを言います。ジオターゲティングでは、スマートフォンやパソコンなどが接続するGPS、Wi-Fiスポット、携帯電話の通信基地局などからユーザーの位置情報データをリアルタイムに取得します。この位置情報データは、ほかのデータ(ユーザーのWebアクセスデータやデモグラフィックデータ)と組み合わせることにより、さまざまなマーケティングに利用できます。

ジオターゲティング広告とは

ジオターゲティング広告は、ジオターゲティングの技術を利用して、位置情報データからターゲットを定め、そのターゲットに適した広告を配信するサービスです。例えば店舗周辺が想定居住エリアのユーザー向けに店舗販促広告を打つといったように、実際の行動履歴をもとにセグメントを作り、ターゲティング広告を配信できるのです。また、ジオターゲティングは前述のようにユーザーの行動履歴を把握できるので、この情報からユーザーインサイト(ユーザー自身も気がついていないような隠された要望や本音)を推測し、サービスへの認知拡大や潜在層の顕在化が可能になります。

ジオターゲティング広告の効果測定の考え方

一般的なオンライン広告の効果測定は、CPA(顧客獲得単価)やCVR(コンバージョン率)などと同様に、オンラインでのユーザーの行動をもとに計測されます。一般的なオンライン広告の測定指標は以下のようなものです。

  • CT(クリック数)

CTはClick Throughの略で、広告が何回クリックされたかを表します。

  • CV(コンバーション)

CVはConversionの略で、商品の売り上げやアンケートの回答など、目的とした成果を達成した事実を表します。CV数と表記すれば、商品購入数やお問い合わせ件数など、設定したゴールを達成した数になります。

  • CPA(顧客獲得単価)

CPAはCost Per Acquisitionの略で、コンバージョン1件当たりにかかるコスト(費用)を表します。

  • CVR(コンバージョン率)

CVRはConversion Rateの略で、コンバージョン率を表します。

  • Imp(インプレッション数)

ImpはImpressionの略で、広告が表示された回数を表します。

  • CTR(クリック率)

CTRはClick Through Rateの略で、クリック率を表します。広告が表示された回数のうち、どれだけがクリックにつながったかを表す割合です。

  • CPC(クリック単価)

CPCはCost Per Clickの略で、1回のクリックにかかった広告の平均単価を表します。

オンライン広告は上記のような指標を使ってその効果が計測されますが、ジオターゲティング広告においては、来店数(もしくは来店率)やクーポンのダウンロード数など、オフラインでのサービス利用までを視野に入れて計測しなくてはなりません。ジオターゲティング広告の効果測定は、オンラインでの効果測定とオフラインでの効果測定を横断的に検証する必要があるのです。また、効果測定自体は目標ではありません。測定の結果得られたデータは、改善ポイントの見当をつけるための指針となるのです。

オンラインとオフラインを横断した効果測定

上記のように、ジオターゲティング広告においては一般の広告とは違った効果測定方法を用いなければなりません。それでは、具体的にどのような測定方法が必要になるのでしょうか?

ジオターゲティング広告ではどのような効果測定が必要か?

ジオターゲティング広告では、CTRやCVRと同様の方法で広告配信効果を計測します。具体的には、位置情報データをもとにO2O(Online to Offline)の来店数を計測していきます。

  • 来店数、来店率

ジオターゲティングで配信された広告に対し、どれほどのユーザーが実際に店舗に来店したか(数)、またその割合(来店したユーザー数÷広告配信数)×100で計測します。

  • クーポンダウンロード数、ダウンロード率

ジオターゲティング広告にクーポンを付与するサービスがあれば、実際にどれくらいの数がダウンロードされたか、またその割合(ダウンロード数÷広告配信数)×100も計測します。

  • クーポン利用数、クーポン利用率

ユーザーにダウンロードされたクーポンの数とその利用割合(クーポン利用数÷クーポンダウンロード数)×100もマーケティング効果の指標となります。

  • 再来店数、再来店率

ジオターゲティング広告では、リピーター数やリピート率(再来店数÷来店数)×100も測定できます。

上記のように、オフラインの情報を実際に計測できることがジオターゲティングの特徴です。オンラインでの動きだけでは分からないユーザーの行動履歴から、今後のマーケティングの指標となる調査結果が得られます。

広告の効果測定後は、その結果をもとにPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回して改善を行っていくのが通常ですが、ジオターゲティング広告では精度の高い広告効果の調査結果を得ることができます。投資効率を上げ、投資を最適化するためには、オンラインとオフラインの広告効果を横断的に調査する必要があるのです。

ジオターゲティング広告の効果を向上させるには?

オンライン広告の効果測定結果と組み合わせることによって、精度の高い効果測定を実現するジオターゲティング広告ですが、ジオターゲティング広告自体の効果も向上させていく必要があります。そのためには、位置情報データによるターゲティング(人や居住エリアなど)と、行動履歴情報(行動履歴や来店履歴)の掛け合わせが重要になります。これらの掛け合わせには、位置情報データの分析や扱いに慣れた企業と協業するのが効果的です。

ユーザーの行動履歴やライフログの活用に特化したマーケティングソリューションを提供

株式会社ブログウォッチャーが提供する、スマートフォン向け位置情報データサービス「プロファイルパスポート AD」であれば、精度の高い位置情報データの活用が可能になります。また、広告効果を可視化する「来店計測」といった効果測定も提供、位置情報データの分析やマーケティングへの活用方法についても相談を受け付けています。位置情報データの分析やマーケティングへの活用方法の実績が豊富なブログウォッチャーであれば、より高度な活用方法の提案が受けられます。

まとめ:位置情報データは行動履歴情報との掛け合わせで相乗効果を発揮する

ジオターゲティング広告は高精度な位置情報データの活用で高い効果を発揮しますが、さらに顧客の行動履歴情報と合わせれば精度の高い広告効果の測定ができます。マーケティングに関わる投資を効率よく活用するためには、正確な測定結果をもとにPDCAサイクルを回していくことが重要なのです。