検索エンジンは、情報の蒸気機関
今日は、日経イノベーションフォーラムの
パネリストとして日経ホールに行きました。
そこで「検索」について、話したので、検索についての
私の考えを書いておきたい。
「検索」というと何を思い浮かべるだろうか?
「キーワードを入力すると、
そのキーワードに合致した検索結果一覧が表示される」
というのが普通だろう。
しかし「検索」を活かすことで、
キーワード入力から結果を得る以上に様々なことに活用ができる。
そもそも。ブログウォッチャーを設立するきっかけになったのは
私が「検索エンジンを自前で創りたい」と思ったから。
2003年当時、私は検索エンジンと、そのエンジンが生み出すサービスに
得体の知れない奥深さを感じていて、
それを突き止めたくて、検索エンジンの開発に乗り出しました。
検索エンジンは、いわば、情報の蒸気機関である。
と私は考えている。
産業革命の際には、蒸気機関から
機関車が誕生し、タービン、電気と次々と新しい「機械」が生み出された。
職人の手によってしか作ることができなかった製品が
大量生産ができるようになり、多くの人々の手に行き届くようになった。
検索エンジンは、これに近い状況を生み出すだろう。
インターネット以前の情報源であるテレビ、雑誌、新聞などに掲載される
すべての情報は、職人の手でしか生み出せないし、
職人の手でしか届けることができなかった。
初期のYahoo!でさえ、
人手(職人)で、WEBサイトの情報を分類していた。
検索エンジンが誕生してから、
人々は、「キーワード」を入力すると、
検索エンジン内に蓄積されている情報が細分化、再生成され、
届くようになった。
たとえば、「ラーメン」というキーワードを検索エンジンにいれれば、
いろいろなWEBサイトの中から、
「ラーメン」と書いていある部分だけがサマリーで表示された形で
一覧となって表示される。
消費者のニーズは、様々でいろんな事を知りたいはず。
ただ、今までは、情報の発信者がごく少数の職人に限られていたので。
できるだけ最大公約数的な情報を発信していた。
メディアづくりは、その対象にどのくらいのユーザーがいるか?を
まずは考えてから作るのが鉄則。
しかし、検索サービスは、どんなニーズにも応えるというのが基本姿勢。
そこに、今までのメディアづくりと検索サービスづくりの大きな差がある。
私も様々なメディアづくりに携わりましたが、
必ず「○○」というニーズを持つユーザーに対して
それに応える情報を集めることから始めます。
検索サービスを作ろうとすると、
「どんなニーズが来るかわからない」が
「どんなニーズが来ても、最適な回答を返したい」
ということを考え、様々なニーズを想定しなければなりません。
ただ、すべてのニーズを想定することは不可能なので、
「検索ロジック」を使います。
Googleであれば、簡単にロジックを書くと
「キーワード」を含むWEBページで「被リンク」が多く、タグもきれいに書かれている
というロジックで、情報の一覧を作ります。
SHOOTIですと
「キーワード」を含むCGMで「体験談」が書かれていて、ユーザーが深く読んでいる
というロジックを使っています。
従来のメディアづくりは、
「ターゲットユーザーは誰か?、その人に対してどのような切り口で挑むか?」
がポイントであったのに対して
検索サービスは
「どのような情報が良い情報とするのか?
ユーザーが求める情報をどのように探し出すか?」
というところがポイントになります。
今日は、ここまでで力尽きました。
また、次回どこかで。

